産業医の報酬相場は?事業場の規模による報酬の違いなども解説

公開日:2024/12/25
報酬相場

産業医は企業の従業員の健康・安全を守るために重要な役割を果たします。しかし、産業医を専任する際に報酬額の目安が分からないという人も多いでしょう。今回は、産業医の種類別の報酬目安金額や報酬を決定づける要素についてくわしく解説します。これから産業医を雇うことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

産業医の報酬相場は事業所の規模によって大きく異なる

企業が産業医に支払う年俸は、企業の規模や従業員人数などによっても変動します。そのため、産業医の報酬相場が一概にいくらであるとは判断しにくいの現状です。ここでは、産業医の種類とそれぞれの報酬相場についてくわしく解説します。

そもそも産業医には2種類ある

産業医は勤務する企業の規模によって嘱託産業医と専属産業医の2種類に大別することが可能です。

基本的には従業員が1,000名未満であれば嘱託産業医、1,000名以上であれば専属産業医の専任が法律上求められますが、特定の業務を行う企業では従業員が1,000名未満であっても専属産業医の選任が必要なケースもあります。

また、従業員が50名未満の小規模な会社では、法律上は産業医の選任義務はありません。

嘱託産業医の報酬相場

嘱託産業医は最低月1回の勤務が求められる非常勤の産業医であり、実際は月に数回程度、1日あたり2時間程度の勤務スタイルで働いているケースが多いです。また、普段は勤務医・開業医として別の職場で働いている人がほとんどです。

嘱託産業医の報酬相場は勤務する企業の従業員数や規模によっても異なりますが、目安としては従業員100名程度の企業であれば毎月6万円、従業員500名程度の企業であれば毎月10万円、従業員900名程度の企業であれば毎月14万円が相場となります。

ただし、紹介会社を利用せずに個人事業主として働く産業医に依頼する場合には、報酬相場が高額になります。

専属産業医の報酬相場

専属産業医を専任する場合の報酬相場は、産業医のキャリアや勤務日数によっても異なるのが特徴です。目安として、卒業後5年までの専属産業医であれば、週1日勤務で年俸200万円程度、週4日勤務で年俸700〜800万円程度が相場となります。

また、卒業後11〜15年の専属産業医は週1日勤務で年俸250〜300万円、週4日勤務で年俸1,000〜1,200万円程度です。さらに、卒業から21年以上のキャリアを持つベテランの専属産業医であれば、週1日勤務で年俸350〜400万円、週4日勤務で1,400〜1,600万円が目安となります。

産業医の費用・報酬を決定づける5つのポイント

産業医の費用はさまざまな条件を考慮して決定されるため、産業医の専任前に費用・報酬決定のポイントを確認しておくとよいでしょう。ここでは、産業医の費用・報酬を決定づけるポイントについてくわしく解説します。

業務内容

産業医に従業員の面談・ストレスチェックや健康診断を依頼する場合には、通常の報酬とは別で費用を支払うのが一般的です。そのため、基本業務が最低限の内容に抑えられている場合には、面談などを実施する度にその都度費用・報酬が発生します。

企業の所在地や業種

企業の所在エリアによっても報酬相場は異なります。地方は産業医を探すのが難しいことも多いため、報酬を高めに設定して人材を確保するケースも珍しくありません。また、業務の中で有害物質が発生するなどの特定の企業では、専業医にも専門知識が求められることから報酬相場がアップします。

産業医のキャリア

先述のとおり、とくに専属産業医ではこれまでのキャリアや卒業後の年数によっても報酬額が増減します。また、メンタルヘルスの観点から精神科でも勤務経験を求めたり、規模の大きな企業での産業医としての勤務経験者を探したりする場合にも報酬が上げる傾向です。

勤務日数

産業医の報酬は勤務日数によっても変動します。週1日からの嘱託産業医は費用相場も安く、勤務日数が増えるごとに費用も高額になります。

契約形態

産業医との契約形態は、直接契約と業務委託契約の2種類です。業務委託契約の場合は紹介会社を経由することになり、紹介料などの別途手数料が発生します。

産業医に適切な報酬を支払うにはどうすればいい?

先述のとおり、産業医の報酬は勤務条件によって大きく異なります。まずは自社で産業医を専任する場合の勤務日数や業務内容、求める条件などを洗い出しましょう。また、そもそも依頼する業務や費用について見当がつかないという場合には、産業医専門の紹介会社に相談するのもおすすめです。

注意点として、産業医に依頼する業務内容は自社の業務内容やニーズ・課題によっても大きく異なります。一般的な産業医の勤務条件について知ることも重要ですが、最終的には自社にとって適切かどうかを判断基準としましょう。

まとめ

今回は、産業医の費用・報酬相場や報酬を決定づける5つの要素に加え、適切な報酬を支払うための方法についてもくわしく解説しました。産業医は嘱託産業医と専属産業医のそれぞれで費用相場が異なり、嘱託産業医は勤務する企業の従業員数や規模により大まかな費用が決まるのに対し、専属産業医は産業医のこれまでのキャリアや経験、勤務日数によって費用が決定されます。そのほかにも、業務内容や企業の所在エリアと業種、契約形態などの要素を考慮して報酬が決定されるため、費用相場を一概に決めるのは難しい傾向です。適切な報酬の決定が難しい場合には、産業医の紹介会社に相談してみるのもよいでしょう。

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