自社に合った産業医を選ぶためのポイントとは

公開日:2026/02/15
医者選び

産業医の適切な選定は、自社の従業員の健康を守るうえで欠かせないプロセスです。そこで本記事では、産業医の具体的な業務内容や企業内で果たす役割を整理し、産業医の探し方や選択肢ごとのメリット・デメリットを解説します。自社に合った産業医を選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。

産業医の役割

産業医は、労働者の健康と安全を守るために企業内で重要な役割を担う存在です。主な役割として、健康診断結果に基づく就業可否の判断や受診勧奨、治療と仕事の両立支援、長時間労働者への面接指導、職場巡視による労働環境の評価・改善などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、労働者の健康リスクを低減し、結果的にパフォーマンス向上や企業の生産性向上につなげることができます。

産業医の選任に関する法律

原則として、常時50人以上の労働者を使用する事業場では、労働安全衛生法第13条により産業医の選任が義務付けられています。そして、選任を怠った場合には50万円以下の罰金が科される可能性があります。一方、従業員50人未満の中小企業では産業医の選任はあくまで努力義務です。

ただし、例外的に医師や産業医の関与が求められるケースもあります。たとえば、健康診断で異常所見が見つかった場合には、就業上の措置について医師の意見を聴取する必要があります。

従業員50人未満の職場でも産業医は大きな役割を果たす

また、従業員50人未満の事業場ではストレスチェックの実施義務はありません。しかし、少人数だからこそ一人の不調が業務に与える影響は大きく、心身の不調を早期に把握するために導入する企業も増えています

このような場合、産業医が関与することで、高ストレス者への面談指導や集団分析などを安心して任せることができます。さらに、病気やメンタル不調からの復職判断においても、再発防止や安全配慮の観点から、産業医の専門的な意見は欠かせません。

産業医の探し方

産業医を探す方法には主に5つの選択肢があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自社の規模や体制、求めるサポート内容に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

地域の医師会からの紹介

まず、地域の医師会から紹介してもらう方法があります。紹介は基本的に無料で、地域事情に詳しい産業医とつながりやすい点が魅力です。一方で、候補となる産業医の選択肢が限られやすく、条件交渉や契約手続きは自社で進める必要があるため、手間がかかる点には注意が必要です。

検診機関からの紹介

次に、定期健康診断を依頼している健診機関からの紹介です。既に信頼関係があるため、事業場の状況を理解してもらいやすく、健診後のフォローなども含めて連携しやすい点がメリットです。ただし、健診機関に産業医が在籍していない場合や、関係性があるがゆえに断りづらい場合もあります。

自社の人脈を活用する

三つ目は、自社の人脈を活用する方法です。経営者や人事担当者、税理士・社労士などの紹介を通じて産業医を探すことで、人柄や実績などの事前情報を得やすく、選任までの時間短縮が期待できます。一方で、客観性に欠ける可能性があり、万が一合わなかった場合に交代しにくい点がデメリットです。

地域産業保健センターの利用

四つ目は、地域産業保健センターの利用です。労働者数50人未満の小規模事業場を対象に、相談や面接指導などを無料で受けられるため、コストを抑えたい企業には有効です。ただし、利用回数などの制限があり、50人以上の事業場では利用できません。

産業医紹介サービスの活用

最後に、産業医紹介サービスの活用があります。紹介会社が間に入ることで、多くの登録医の中から自社ニーズに合った産業医を選びやすく、手続きもスムーズに進められます。交代時の対応や、ストレスチェック代行など付加サービスがある点も魅力です。ただし、紹介料などのコストが発生する可能性があります。

自社に合った産業医の選定ポイント

自社に合った産業医を選ぶためには、いくつかの重要なポイントを押さえて検討することが大切です。

自社に必要な産業医像を明確にする

まず一つ目は、事業場にとってどのような産業医が必要なのかを明確にすることです。たとえば、メンタルヘルス不調を抱える従業員が多い場合には心のケアに強い医師が求められます。一方、製造業や工場を有する事業場であれば、現場環境や作業内容を理解している経験豊富な医師が適しています。このように、自社が抱える課題やリスクを整理し、それに合った条件を事前に洗い出すことが重要です。

産業医としての信頼できる実績を確認する

二つ目のポイントは、産業医としての信頼できる実績を確認することです。産業医の資格に加え、労働衛生コンサルタントや専門医資格を有しているか、過去にどのような業種・規模の事業場を担当してきたかなどを確認することで、実務への理解度や対応力を判断しやすくなります。特に、長時間労働対策や復職支援、ストレスチェック対応など、自社が重視する分野での経験があるかどうかは大きな判断材料となります

円滑なコミュニケーションをとれるかチェックする

三つ目は、柔軟で円滑なコミュニケーションが取れるかどうかです。産業医は定期訪問時だけでなく、日程調整や突発的な相談、従業員への面談対応など、日常的に連携する場面が多くあります。そのため、話しやすく相談しやすい人柄であるか、企業側の事情を理解しながら柔軟に対応してくれるかも重要なポイントです。

まとめ

本記事では、産業医が企業内で果たす役割から、法的な選任義務、具体的な探し方、そして自社に合った産業医を選ぶためのポイントまでを体系的に解説しました。産業医は単に法律を守るための存在ではなく、従業員の健康リスクを未然に防ぎ、安心して働ける職場環境をつくるための重要なパートナーです。企業規模にかかわらず、メンタルヘルス対策や復職支援、長時間労働への対応など、産業医が関与することで職場の課題はより的確に把握・改善しやすくなります。自社の状況や課題を整理したうえで、最適な探し方と選定基準を押さえることが、従業員の健康と企業の持続的な成長を支える第一歩となるでしょう。ぜひ本記事を参考に、自社にとって信頼できる産業医選びを進めてみてください。

Recommend Table

おすすめの産業医紹介サービス比較表

企業名リンク先特徴サービス継続率産業医登録者数アフターフォロー
サポート体制
スタッフ所有資格専任/嘱託初期費用・紹介手数料月額費用
(産業医の月1回60分訪問)
メンタル対応オンライン対応導入スピード導入事例
さんぎょうい株式会社
ロゴ画像
詳しくはこちら
公式サイトはこちら
企業ニーズに合う産業医を、専任コーディネーターが厳選紹介!98%以上有資格のコーディネーターが契約後もサポート・第一種衛生管理者
・健康経営エキスパートアドバイザー
・産業カウンセラー
無料伴走型プラン(フルサポートプラン)
80,000円~
三井ホームエステート、
株式会社セレスポ
積水化学工業株式会社
など
エムスリーキャリア
ロゴ画像
詳しくはこちら
公式サイトはこちら
全国対応どこでも希望日までに産業医を紹介!96%・保健師
・第一種衛生管理者
無料嘱託産業医紹介サービス
30,000円~
株式会社カクヤス、
カッパ・クリエイト株式会社
など
Avenir(産業医クラウド)
ロゴ画像
詳しくはこちら
公式サイトはこちら
メンタルヘルス対策に強い産業医を紹介!
記載なし
記載なし無料3万3,000円~株式会社SHIFT、
ヤフー株式会社など
ドクタートラスト
ロゴ画像
詳しくはこちら
公式サイトはこちら
経験豊富なスタッフが健康管理を徹底支援!記載なし記載なし産業医選任手数料
100,000円
4万5,000円~ケーオーデンタル株式会社、
サントリーホールディングス株式会社
など
エムステージ
ロゴ画像
詳しくはこちら
公式サイトはこちら
専門プランナーと専門職が企業の健康管理を強力支援!95%・第一種衛生管理者
・健康経営アドバイザー
無料プランA
45,000円~
ヤマト運輸株式会社、
株式会社バイク王&カンパニー
など
<--!口コミ横スクロール実装↓--> <--!口コミ横スクロール実装↑-->